風格が漂う佇まいの店舗。駐車場は向かい側に。靴を脱いで上がり趣のある客間へと進む。テーブルに腰高の座椅子。微妙な体勢になり却って疲れそうな気も...。店員女性の応対がぶっきらぼうで個性的。店員が「駐車場は向こう側わかる?」や「好きなとこに座って」と。悪気はなさそうで言葉遣いがラフなだけ。愛想は無いが言い方に嫌味はない。こちらの店は鴨汁メニューが人気のよう。お茶の代わりにそば湯。珍しいですね。しかも優しい味わいで美味しい。
埼玉には「禅味会」の店が多くある。禅味会とは、足利一茶庵総本店の片倉康雄に師事し、市川一茶庵を開業した山寺芳男と、市川一茶庵を師とする姉妹店によって発足した日本蕎麦の研究会。
十割そば。ざるに盛られ出てきたが、受皿やおぼんは無く、ざるをテーブルに直置きします。本格的な様なそうでない様な、風情な様なそうでない様な..。蕎麦のみで一口。喉越しの良い蕎麦。瑞々しい。香りは控えめ。美味しいが十割のはず...。おそらく二八だろう。美味しいから良しとする。辛汁は秀逸な味わい。強めの返し。鰹が非常に利いた出汁。なかなかの美味。下ろし立ての山葵を少々乗せ、蕎麦を手繰り、辛汁に浸け、ズズっと一気に啜る。幸せな一時。
禅味 一茶庵本店
埼玉県さいたま市南区南浦和2-14-8
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