栄に宿泊。近所の寂れた居酒屋で食事でもとウロウロ散策。さすがの歓楽街で落ち着けそうな店が中々見つからない。料亭のような入口が。陳列ケースをよく見ると蕎麦屋でした。喧騒から隔離された様な静けさ。テーブル席が整然と並ぶ店内。古めかしい中に趣が漂う。まわりは出勤前の同伴客の姿も。そば屋だけに、若いギャルは居ない。着物のママと太客らしき中年男。それはそれで風物にも。
いわゆる「更科そば」の百寿そば。更科粉で打った白い蕎麦。噛むと弾力がある。甘めの辛汁ともよく合う。更科粉で打った蕎麦は、白くて綺麗な為、昔は祝い事や君主に献上されたそうだが、蕎麦の風味はあまり無い。田舎らしくない田舎そば。太めの肌色をした蕎麦は、ホシがほとんど無い。非常になめらかな蕎麦肌。翁系を思わせる。田舎蕎麦の定義からは外れているが、これが百寿庵の田舎そばなら、それはそれ。美味しいそば湯を味わい、余韻を愉しめました。
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