夕霧そば / 瓢亭


雨がどしゃ降りの梅田。お初天神の横の路地に入った所に「夕霧そば」なる看板を発見。小粋な店構え。中に入るととても薄暗い店内。まるで隠れ家。しかし違和感もある。本物の古さではなくどこか造ったレトロ感を感じさせる。情緒を感じさせない大声で接客する給仕。ある意味大阪らしい風情か。お隣の席には「美味い美味い」と舌鼓を打つ客ら。


看板メニューの夕霧そばを注文。夕霧そばとは柚子の上皮を細かくおろし、石臼で挽かせたそば粉に混ぜた変わり蕎麦。運ばれてきた蕎麦をさっそく食べる。柚子の香りが広がる。面白い。同時に苦味も広がる。これは減点。つゆは濃くて甘口。その中に生卵が落されてる。初めての体験に戸惑う。蕎麦の味は正直言うとお粗末。更科粉に柚子皮を混ぜ打った蕎麦らしいが蕎麦の香りは皆無。蕎麦自体にコシも無く細いうどんか寒天みたいな印象。つゆとの相性も疑問。蕎麦湯を出され合わせて飲んでみるが変な感じ。それはそうだろう。生卵が入ってまろやかにされたつゆでは、出汁や返しの旨味や風味などは味わえない。残念ながらハズレだったという事か。どっかの評論家(鳥江鉄也)が大阪の名物蕎麦にしようとできた企画蕎麦らしいが。

夕霧そば 瓢亭
大阪府大阪市北区曽根崎2-2-7

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